ゴーリキー「イタリア物語」
まさに「男と女」を書いています。いや、これは「男から見た女(憧憬)」でしょうね。現実の女を書いたのではなくて、男性方の中にある女性を書いています。あこがれの女性、母親、妻、そういったものがやや幻想じみたムードの中で書かれています。
自分の中にある「男の子」や「男性」がこの作品に魅了されました。いわゆる「マドンナ」、「聖マリヤ」から人間性のある女性までが描写されていてたぶん一般的な「物語に現れる女性」のパターンがここに集結しているのではと感じます。
ザミャーチン「われら」
えっ、これはどういうSFですかという印象。最初に書かれている「主要登場人物」を確認したり、もう一度読み直したりしました。何しろ人物名が英数字。「本質的な非自由な社会」ディストピアというところでしょうか。単一国…読んでてくたびれてしまったので「手記6」を読み終わったところでやめてしまいました。またの機会に読み直すこともあるかもしれません。
ブルガーコフ「巨匠とマルガリータ」
第一部の冒頭にはゲーテの「ファウスト」が引用されています。まあおどろおどろしいことですね。