[Books]「星新一 ショートショートセレクション」1, 2

 「星新一 ショートショートセレクション」の1冊目「ねらわれた星」と2冊目「宇宙のネロ」を読みました。元々はあまり読書を好まない上の子のために図書館で借りてきたものです。

実のところ、私はあまり短い物語を読みませんでした。理容師の家庭で育ち、そこにずっといた人間としては暇つぶしに男性向けの漫画雑誌から週刊誌まで読み、更にそれにも飽きてたくさんの本を西口アサノさんで(今は教科書販売専門店ですが、私が小学3年生頃までは一般販売の書店でもありました)買ってきては、両親に「本を買いすぎだ」と叱られ、1冊でできるだけ長い時間を潰したかったのです。薄い本や漫画本では、1冊で1時間くらいしか潰せませんでした。中高生の頃、今は閉店してしまった浅野書店の社長に「うちのビル(スカイプラザ柏ビル)の裏を通っていくと柏市役所があって、その先に図書館があるんだけど、お父さんに頼んで図書館のカードを作らせてもらったらどうかな」と提案されました。それでも結局、ついつい分厚い本を選んでしまう癖はそのままに。

Twitterでは時々「星新一」の名前を目にしていましたが、「ショートショートというからには短いんだろうな、飽きてしまったらどうしよう」と思いながらも、自分のためではなく子どもたちのためにだったら却っていいのかもしれない、と思い直して借りたのです。だから、私にとっても子どもたちにとっても初めて触れる「星新一」作品です。

最終的にどうだったかって?また借りてこようかなと思っています。それぞれの作品がすっかり独立していて、奇妙な読後感に飲み込まれる感触が楽しいと感じました。